一度は食べたい取り寄せプリン 昔ながらの「かため」復権

2010年04月17日 日経新聞より

デザートとして定番のプリンは取り寄せられる商品も数多い。「何でもランキング」で5年前に掲載した「おすすめのお取り寄せプリン」を専門家に改めて選んでもらった。牛乳瓶などに入ったやわらかい食感の「とろとろ系」が根強い人気ながら、かために仕上げた昔ながらのプリンの人気も盛り返しつつある。 5年前と1位と2位が入れ替わり、かためのプリンがとろりとした食感のプリンから首位を奪い返した。7位と9位にも昔ながらのタイプが食い込んだ。ただ、2位~4位と6位は牛乳瓶入りのとろとろ系が占め、相変わらずの人気だ。 カスタードプリンは、大きく2つに分けることができる。「卵感が強いか、ミルク感が強いか。卵(特に卵黄)の配合が多いと、しっかりとかためで濃厚。ミルクが強いとやわらかで優しい味わいになる」(平岩理緒さん)。とろとろ系が増え始めたのは10年ほど前から。目新しさもあり、ここ数年はクリーミーでとろっとしたプリンに人気が集中していた。 ただ、中にはとろとろ感を求めすぎ「プリンではなく、プリン風クリームになっている」(下園昌江さん)ような商品も。その反動もあってか、卵の風味がしっかりとしたかためで手作り感があるプリンが好まれる傾向も出てきたようだ。 プリンだけでなく「お菓子全体が最近、伝統的なものに回帰している」(下井美奈子さん)という。作り方や素材の組み合わせのおもしろさより、素材そのものの風味を楽しむ傾向も強まっている。 もっとも、とろとろ系の人気が廃れたわけではない。ランクインしたとろとろ系の商品は、適度なかたさを保ちながら、やわらかな食感もある絶妙なバランスを保っている。牛乳瓶を容器に使う理由は、菓子工房フラノデリスによると、熱伝導が良いため、なめらかな焼き加減に仕上がるからだという。 プリンは数ある洋菓子の中でも早くから日本の食生活に根付いた。このため、幼少期に食べた思い出の味を大人になってからも好むケースが多い。年配者ほどレトロなプリン、若者ほどクリーミーなプリンを好む傾向にある。 取り寄せプリンを取り巻く環境は数年前から変化しており「有名シェフや洋菓子店もネット販売に参入してきた。冷蔵技術の進歩などでおいしくなってきている」(神谷千佳代さん)。 専門家には20品を試食してもらったが、卵や牛乳といったシンプルな材料で作るだけに、あまりアレンジを加えていない素材を生かしたものへの評価が高かった。チーズやメープルを用いた商品も入ったが、卵や牛乳の風味を残して引き立てた点が評価された。

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