球界も「クレド」で心得 西武や楽天 意識高め集客後押しも

2010年04月16日 日経新聞より 企業の行動指針などを簡潔に記した携帯型の社員向け心得集「クレド」が、球界でも導入されるようになった。西武は昨年、球場での接客の質の向上をめざし、専門家の指導を受けて作成、集客増を後押しした。楽天は今年から選手向けのクレドをつくり、「野球選手の前に一社会人たれ」の精神を徹底させている。 西武球団事業部の高木大成次長は朝礼でスタッフとクレドを読むのが日課になっている。クレドとはラテン語で「信条」などの意味。名刺サイズの蛇腹状の紙には「小さな気遣いの積み重ねで、みんなを笑顔に」というモットーや、18項目の行動規範などが書かれている。球場の警備員やアルバイトを含め、同球団の野球事業にかかわる約1400人が携行する。 本拠地の西武ドームを含め組織改革を実施した2008年に、担当者の接客面での統一した指針が必要だと感じた球団が作成に着手。クレドを活用しているホテルのザ・リッツ・カールトン大阪の元営業統括支配人、林田正光氏の協力を得ながら作り上げた。 スカウトの不正行為などがあり07年に12球団最低にまで落ち込んだ観客動員が、昨年は球界再編のあった05年以降、最高の約150万人を集めた。かつて選手として活躍した高木次長は「クレドにはファンに満足してもらえそうなヒントが詰まっている」と話す。 楽天は両手ほどの大きさの紙を2つ折りにした「選手行動基準」を、今年のキャンプ前日の1月31日に選手らに配布した。全力プレーやファンサービスへの協力はもちろん、ひげ、茶髪、ピアスの禁止といった、野村克也監督が口うるさく話していた身だしなみなど、7つの項目で計38の基準を定めている。 米田純球団社長は「監督やコーチより長くプロ生活を過ごす選手が多い。だからこそ球団の理念を選手に浸透させる仕組みをつくりたかった」と話す。選手という商品を「楽天グループのイメージシンボル」(同代表)と位置付けていることも、クレド導入の理由の一つという。

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