ビジネスホテルプラスα求め

2010年04月14日 日経新聞より 「1万円前後」出張女性ら愛用 部屋広め、備品も充実 1泊8千~1万円前後と少し高めのビジネスホテルの利用が広がっている。節約のために高価格のシティーホテルから移行してくる人はもちろんいるが、ここにきて目立つのが出張で利用する女性の増加。2千~3千円のぜいたくで部屋が広かったり、備品が充実していたりするワンランク上の施設を選ぶ傾向にある。 「ホテルの基準は手ごろな価格でいかに快適にくつろげるか」年に7~8回、出張などでホテルを使う東京都世田谷区の女性会社員(27)はこう話す。インターネットでベッドの大きさやアメニティーグッズの確認を欠かさない。「少し高くてもゆっくり気持ちよく過ごしたい」という。 こんな女性たちの利用で好調なのが「高級ビジネスホテル」と呼ばれる施設だ。アールエヌティーホテルズ(東京・千代田)運営の「リッチモンドホテル」は2月の稼働率が前年から9ポイント上昇し80%になった。 リッチモンドは各部屋にブランド物のシャンプーを置き、女性客にはマニキュアなどを落とす除光液や美容パックなどを配る。「女性の利用者が増え今では3割を占めるようになった」(同社) JALホテルズ(東京・品川)が関東4ヵ所に持つ「ホテルJALシティ」。シングルルームを約17平方メートルと一般的なビジネスホテルより5割ほど広くし、明るい色のソファを置くなどおしゃれな雰囲気を出すなど女性に人気で、2~3月の稼働率は平均85%で前年同月から3ポイント上昇した。 三井不動産運営の「三井ガーデンホテル」は昨年2月から12ホテルで1泊9000円台(都内)の女性用プランを用意し、フェイシャルスチーマーや空気清浄機を無料で貸し出す。都心部の施設には女性専用フロアも用意し「30代の出張客が利用の中心」(同社)だ。 旅行予約サイト最大手、楽天トラベルによると、「プレミアム系ビジネスホテル」に分類するこうした宿泊施設の2009年の女性の予約人数は前年に比べ約20%増えた。男性よりも伸び率が高く「女性の比率上昇が目立つ」(同社)という。 ホテル業界に詳しいデロイトトーマツFAS・パートナーの沢田竜次氏は「女性の出張が一般的になり、これまで男性向けに造られていた格安ビジネスホテルから、快適さが重視されるホテルが増え、受け入れられてきた」と指摘する。ビジネスホテルは都市部でも1泊6千円台の施設も多く競争が激しいが、女性向けの対応を強化することで、価格は高めでも利用増につながっている。 東京と大阪の主要シティーホテルの稼動率は中国の春節(旧正月)など一時的に訪日外国人が増えたときを除けば、おおむね60%台後半から70%台半ばで推移。こうしたホテルからシフトしてくる人もおり、ホテルJALシティは「首都圏のホテルでは有名企業の社員の予約が目につくようになった」と話す。 高級ビジネスホテルはレストランなどの付帯施設はシティーホテルより限られるが、室内でのちょっとのぜいたくが女性中心に受け入れられているようだ。

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